『C.U.G.ジャズオーケストラLIVE at 大須演芸場Vol.10』震災復興支援コンサート


4月3日に開催いたしました「C.U.G.ジャズオーケストラLIVE at 大須演芸場Vol.10、震災復興支援コンサート」におきまして、収益の一部とご来場の皆様からお預かりした募金、総額¥339,005を東日本大震災被災地への義援金として、日本赤十字社を通じて寄付させて頂きました。

ご協力ありがとうございました。感謝します!!


『イヤーショットジャズフェスティバル』オフィシャルパンフレット
C.U.G.が昨年秋におこなったアメリカ西海岸ツアー。先日も当ホームページにて「大好評を受けました」との報告を致しましたが、ツアー中に参加した【イヤー ショットジャズフェスティバル】の後日アンケート集計の結果、『もっとも印象に残ったバンド』として絶大な評価を得る事が出来ました。


『北米報知』
アメリカ西海岸を中心に発行されている、アメリカ在住の日本人、日系人向けの新聞。
文中にもあるが、フェスティバル期間中、毎日の様にCUGの音源がラジオ等で紹介されていた。
ラジオから流れてくるCUGの演奏を切っ掛けに、会場へ出かける観多かった。

『ジャングルシティードットコム』
シアトル発信のサイト。
『CUG-001』の紹介するコーナー。
バンドリーダー小濱安浩が、シアトルでインタビューを受けたが、ここで紹介しているインタビューもその一つ。
画像で全部紹介すると、大変重いので、文字データを抜粋しました。以下は抜粋文です

ジャズのサポートと普及を目的として1984年にシアトルで発足した非営利団体『Earshot Jazz』。同団体は無料月刊誌の発行をはじめ、ジャズについての教育プログラムや特別プロジェクト、そして年間100以上のコンサートの開催など、広範囲に活動していますが、中でもダントツ人気なのが毎年恒例のジャズフェスティバル『Earshort Jazz Festival』です。世界中から100名を超えるミュージシャンが集まり、シアトル各地のコンサートホールやクラブ、コミュニティでジャズの演奏を行います。今回は同フェスティバル初出演ながら演奏4回と、出演者の中では最多のライブをこなした日本のビッグバンド『Continued in the Under Ground Jazz Orchestra (CUG)』をご紹介しましょう。

来米はこれで3度目というCUGですが、Earshot Jazz Festivalへは今回が初めての出演。10月27日、シアトル在住のトランペッター、ジェイ・トーマス(Jay Thomas)とその妻でヴォーカリストのベッカ・ドュラン(Becca Duran)をゲストメンバーに迎え、ベルビューのクロスロード・ショッピング・センターで行われた演奏は大好評。ジャズに詳しくなくても、演奏者たちが心からジャズを愛し、演奏することを楽しんでいる雰囲気が感じられるエネルギッシュなパフォーマンスに、ステージの周りは人だかり。軽快なリズムのジャズナンバーに合わせてダンスをするカップルや、手をとりあいながら笑顔で曲に聴き入る老夫婦など、微笑ましい光景があちこちで見られました。

後日、バンドリーダーの小濱安浩(こはま・やすひろ)さん(サックス)にお話を伺うチャンスに恵まれ、今回のイベント参加、そして音楽に対する考えをお話ししていただきました。

小濱さんが音楽を始められたきっかけはなんですか?

独学でテナーサックスを学んでいたのですが、1987年にニューヨークに音楽の勉強をしに渡米した際、ビレッジヴャンガードという世界で最も有名なジャズハウスでメルルイスというジャズ・オーケストラの演奏を聴くチャンスに恵まれました。彼らの演奏にものすごい感銘を受け、それを日本で再現したい思い、1989年にCUGを結成しました。

CUGの活動内容を教えてください。

メンバーは全部で20人。名古屋を中心に活動しているレギュラーだけで16人います。普段は名古屋近辺のクラブで年間25〜30回ほどのギグを行い、日本国内ツアーもします。現在出しているアルバムは1枚。このフェスティバルの後にシアトルで2枚目のアルバムをレコーディングする予定でしたが、レギュラーの内4人が参加できなかったため、来年の春に日本で仕上げる予定です。


Earshot Jazz Festivalに参加されたいきさつ、また、今回メンバーに迎え入れたジェイ・トーマスやベッカ・ドュランとの関係について教えてください。

1998年頃、仕事で来日していたジェイと、僕がサックスを教えている名古屋の楽器店で知り合いました。いろいろと話しているうちに親しくなり、CUGの日本ツアーにも参加するぐらい、ジェイは僕たちの音楽を気に入ってくれ、「日本にはこういうバンドがいる」ということをぜひアメリカに紹介したい、と今回のフェスティバルに誘ってくれたのです。同じ頃、NHK放送のコンサート出演をはじまりとしてあちこちのメディアに顔を出すようになり、「自分達の音楽が商品として成り立つんだ」という自信が生まれてきていました。そこで、それまではただジャズが好きでやっていましたが、「それならもうちょっと責任のある仕事をしよう」「もっと社会に貢献できるような活動をしよう」と思うようになったのです。今回のフェスティバルへの参加はその後の活動と業績を認めてくださった芸術文化振興基金からの助成金によって実現しました。クラシック音楽には助成金が出ていましたが、ジャズ音楽に関しては僕たちが初めて。いわばパイオニアになれた、という感じです。 これもすべてジェイたちのような心優しい、音楽を愛するミュージシャンとの縁があったからこそと思っています。 

アメリカ(シアトル)での演奏と、日本で演奏される時と、違いはありますか。また、あるとしたら、どんな風に?

アメリカでは、お客さんの反応がいいですね。子供も大人も、体で音楽に反応してくれているのがわかる。今の日本ではジャズビッグバンドというのはあまり流行らないので、「いったいこれはどういうジャンルの音楽なのか?」といぶかしがって聴いている人がいるぐらいです。(笑)
だからと言ってアメリカでの演奏の方が盛り上がるというわけではありませんが、ただなんというか、感じ方が日本と違う。こっちは反応がすぐに伝わってくるといいますか。正直、初日はけっこう不安だったんです。どういうお客さんが来るのか、どういう評価されるのか。でも初回のコンサートがとても好評で、お客さんも他のミュージシャン達もものすごく喜んでくれたので、そんな不安も吹き飛びました。


今後、一緒に演奏してみたいミュージシャンや場所、出演したいイベント等はありますか。

ありません。CDを聴いていいなと思ったミュージシャンでも、会ってみたら印象が違うっていう事もありますから、特にどこそこの有名ミュージシャンとやってみたいというよりも、とにかく会って話してみて、心が通じ合う相手なら、そして、自分を必要としてくれて、ジャズが好きで、心が優しい人となら、どこでも誰とでもいいと思います。お金のために演奏するのではなく、みんなで演奏する喜びを分かちあう、そういうセッションなら何でも大歓迎です。


セカンドアルバムのコンセプトと今後目指しているものを教えてください。

1960年代以降のジャズビッグバンドは、ある意味で発展が途絶えてしまっています。ですから、僕たちが目指すものは次の形に発展していく音楽。次のアルバムもそういう形に仕上げたいと思っています。音楽の喜びにひたれるような、聴いている方がそれを感じられるような、そして国も人種も性別も年令も関係ない、ボーダーレスな世界を創っていきたい。音楽をやっていて楽しい、生きていて楽しい、というのが僕自身の基本コンセプトですから、心ある人が集まって一緒に何かをやる、一緒に楽しめる、という事が大事だと思うんです。僕にとっては、ジャズは人生を楽しむためのツールですが、究極的に言えばジャズでなくてもいい。同じ気持ちの人同士が集まって出す音が、何よりも感動的なんです。そうやって無理なく自然に広がっていく人との輪があって、彼らと一緒に演奏する喜びを音で表現して、そしてそれを聴いた人が楽しく幸せな気持ちになってくれたら・・・。CUGの活動を通して、そういう風に社会の平和に貢献していけたらと思います。

ありがとうございました。


 演奏後、メンバーや他のミュージシャンたちと肩を組んで写真撮影をしている時、「音楽をやっていて幸せだなぁ」と実感し、涙が浮かんだという小濱さん。その言葉の節々から、一緒に演奏したミュージシャンたちへの尊敬や感謝の気持ち、そしてジャズに対する愛情がひしひしと伝わってきました。そして何よりも、人生を謳歌しようという姿勢、そしてやりたい気持ちがあればどこででも何でもできるという人生哲学を実践されている姿には、自信とエネルギーが満ち溢れていました。早ければ来年の夏にまたシアトルに来ることができるかもしれないというCUG。次回の演奏にはぜひみなさんもお越しください。